MS変革の立役者ナデラCEOが日本に来た!なんかマイクロソフトカッコいいぞ!─de:code 2016基調講演レポート

連載: de:code 2016 特集 (1)

おはようございます、編集長の白石です。 今、Microsoftが主催する技術者向けイベント、de:code 2016に来ています。

最近のMicrosoft、なんか変わりましたよね。今回のイベントでは、その変化の立役者であるサティア・ナデラCEO自らが来て話をするというので、とてもワクワクしていました。

で、まだ基調講演を半分聞いただけですが先に感想を言っちゃいますと、ぼくはここ10年くらい記者も細々と続けてまして、Microsoftのイベントもちょこちょこと参加して記事を書いたりしてきましたが、正直、今のMicrosoftが一番カッコいいと、率直に思います。

この記事では、基調講演の前半の模様をお伝えします。現場の熱気をお伝えしたく大急ぎで書いたので、ちょっと乱文&文章ゆるめですがご容赦あれ。

Javaと.NETのエバンジェリストが歴史的握手!

これはイベント開始前の話ですが、ちょっとしたラジオっぽいライブ中継をしていました。 英語中心の中継だったので、正直内容はほとんどわからなかった(英語勉強しろ)のですが、Javaと.NETのエバンジェリストが歴史的な握手!をしたところではちょっと感動してしまいました。

IMG_4967

ぼくは昔Javaのエンジニアで、NETが世に出てきた時には正直むっとしたものでした。その前はJavaをめぐって開発元のSun MicrosystemsとMicrosoftは訴訟なんかしてた時代もありましたし…その頃を知る人間にとっては、隔世の感があります。

オープニング: Mixed Realityのデモに度肝を抜かれた

伊藤かつら氏、榊原彰氏によるオープニング。ついでに、Microsoft性の対話型AIであるCortanaもアシスタントも務めていました。

IMG_4977

内容は、主にMicrosoftの変化と現状について。 OSSへの傾注、WindowsへのUbuntu搭載(これ、米国のBuildカンファレンスで発表された時には、会場は狂喜乱舞だったそうです…榊原さんは「阿鼻叫喚」と言い間違えて、伊藤さんが慌てていたのが面白かったですが)、Hololens、Xamarinの無償提供…などいろんな話題を取り上げていましたが…最初の方に紹介されたデモがすごかったです。ぼくが知らなかっただけで、知っている人にとっては「普通でしょ」って感じなのかもしれませんが…

紙のカタログにカメラをかざしたら3Dの東京タワーが表示されます。

IMG_4981

カメラを通して名刺を見ると、観客と榊原さんご本人が表示されます。なんということだ…テクノロジーすげえ

IMG_4983

ナデラCEO来た!

そして来ました、サティア・ナデラCEO。世界有数のテクノロジー企業のCEOを生で見れただけでもテンション上がります。

IMG_5002

そして、以下に上げるのが、CEO自らが語るMicrosoftの重点分野。これが、世界トップレベルのテクノロジー企業が優先的に取り組んでいるものです。

インテリジェントなクラウド(Build the intelligent cloud platform)

IMG_5009

クラウドの大きな利点であるスケーラビリティは同然のこと、[22のコグニティブ・サービス]に代表されるような、先進的で強力な機能をクラウド上のAPIで簡単に利用できるようになります。あらゆる業種がデジタルカンパニーに変わろうとしている今、こうしたサービスを利用することで、ユーザーへの価値をより迅速に高めていくことができます。

生産性と業務プロセスの再発明(Reinvent productivity & business processes)

IMG_5011

Microsoft Officeに代表される業務ツールの進化、そして企業活動をより強くサポートしていく。Microsoft GraphというAPI群を用いて、Office365の機能を自由に利用・拡張していくことが可能だとのこと。

プラットフォームとしての会話(Conversations as a Platform)

IMG_5012

人間同士が使用している、最も柔軟で歴史あるインターフェースが自然言語。その自然言語を用いて、究極的には「アプリケーション」という概念をなくしてしまおうというビジョンです。

対話型のAIとしてはCortanaがありますし、対話コマンドとしてのボットは、Microsoft Bot Frameworkなどのツールを用いれば、開発も容易です。

また、女子高生AIの「りんな」も非常に有名ですね。ナデラ氏の基調講演中で、唯一他のスピーカーがデモをしていたのがこのりんな。Microsoftとしての力の入れようもわかるというものです。

IMG_5014

IMG_5016

LINEで「りんな」と話すデモ。自分のパートだけじゃなく、りんなの返信も声に出してのデモはなんかシュールで面白かったです(文章では伝わらない…くそう)

よりパーソナルなコンピューティング(Create more personal computing)、そしてMixed Reality

IMG_5017

「パソコン」というジャンルを世に知らしめたMicrosoftが、「よりパーソナルな」というのはどういうことでしょう。 例えば Surface Proによって2 in 1という製品カテゴリを創ったことなどを挙げていましたが、さらにHololensに代表されるホログラフィックコンピューティング、そしてその先にMixed Reality(複合現実)という概念を紹介していました。

IMG_5018

アナログとデジタルが完全に融合した全く新しいメディア、プレゼンスの概念による「どこにでも行ける」世界。リッチメディアにはもはや限界がなく、ゲームやエンターテインメントの世界にかぎらず、あらゆる業種に関わり、コアとなるビジネスプロセスをも変革する可能性のあるもの。基調講演のハイライトとして、一番力強くてワクワクする場面でした。

Microsoft ♡ Developer

言わずもがなですが、de:codeは開発者のためのイベントです。ナデラ氏の基調講演を聞き、この文章を書きながら感じているのは、未だに私たちは大きく変化する時代にいて、開発者はその変化に直接携われる立場にいるのだなあ…ということ。伊藤かつらさんのオープニングの終わりに掲げられていたメッセージは「Microsoft ♡ Developer」でした。実際、de:codeの現場に身をおいていると、そのメッセージは強く説得力を持って感じられます。エンジニアの端くれとして、もっと新しいものを作っていきたいと、強く刺激を受けました。

IMG_4993

週間PVランキング

新着記事

Powered byNTT Communications

tag list

アクセシビリティ イベント エンタープライズ デザイン ハイブリッド パフォーマンス ブラウザ プログラミング マークアップ モバイル 海外 高速化 Angular2 AngularJS Chrome Cordova CSS de:code ECMAScript Edge Firefox Google Google I/O 2014 HTML5 Conference 2013 html5j IoT JavaScript Microsoft Node.js Polymer Progressive Web Apps React Safari SkyWay TypeScript UI UX W3C W3C仕様 Webアプリ Web Components WebGL WebRTC WebSocket WebVR