2015年5月26日から、マイクロソフトが主催するエンジニア向けカンファレンス「de:code 2015」が開催中です。 2日間に渡るカンファレンスでは、開発者向けのセッションがてんこ盛り。
その基調講演では、前半がMicrosoft Azureの話、後半がWindows 10を中心としたコンシューマ向けテクノロジーの話でした。 2時間半にも及ぶ基調講演は、トピック盛りだくさん。 とてもそのすべてを詳細にお伝えすることはできないので、写真を中心にポイントを絞りつつ、前後編に分けてお伝えしたいと思います。
いよいよde:code開幕!
de:codeは、東京タワーにほど近いザ・プリンス パークタワー東京で開催されました。
さすがマイクロソフト!という感じの豪華な演出でイベント開始。
「すべてのエンジニアに力を。」 今回のキーノートでは何度となくこのメッセージが使われており、エンジニアを支援したいというマイクロソフトの強い気持ちをうかがい知ることができました。
マイクロソフトは変わった!
先日、日本マイクロソフトの社長に就任したばかりの平野 拓也氏も登壇。 CEOがサティア・ナデラ氏に変わったことで、Windowsに囲い込もうとする姿勢の強かったこれまでのマイクロソフトから、かつて競合と見なされていた企業とパートナーシップを組んだり、他のプラットフォームに対して積極的にアプリを展開していったりと、以前とは異なる「チャレンジャー」の集団に変わったそうです。 確かに最近のマイクロソフトさん、以前とはずいぶん変わった印象を受けますよね。
「すべての人々と組織が、より多くのことを成し遂げられるようにする」ことを使命とし、「よりパーソナルなコンピューティング」「生産性とビジネスプロセスを再発明する」「インテリジェントなクラウドを構築する」の3つを大きな柱と考えているとのこと。
de:codeの前半はAzure中心。トヨタが来た!
基調講演の前半は、Microsoft Azureの話題が中心。
Azureはこの1年で500以上の新機能をリリースしており、以下の様な驚くべき成果を出しているとのこと。 カウントの仕方にもよると思うんですが、「50兆」とかいう数字が出てくると圧倒されますね。
ここでまさかの、トヨタ自動車取締役登場。
友山氏は、いち早くITと車を融合させることの重要性を社内で説いたのですが、始めの頃はみな懐疑的で、「なぜトヨタが、システム会社のようなことをやるのか」という雰囲気だったそう。
Microsoftの協力を得て、Connected Carの取り組みを拡大し、ビッグデータ活用基盤を構築することができた。
友山氏による、Connected Carの状況をリアルタイムに可視化して地図にマッピングするデモ。 地図上で、どの車が何kmで走っているのかがリアルタイムに可視化されます。 すごかった(普通の感想ですいません)。
ここからが筆者的には、エンジニアの端くれとして少し感動したところ。 友山氏が「トヨタCIOとして常に心がけていること」として、エンジニアに呼びかけます。
IT部門はともすればこれまでは他の部署からの要求を満たす「下請け」的な立場になりがちでした。 しかしこれからの時代、ITなしでイノベーションは起こりえません。 ITはもはや「Innovation Technology」の略語であり、これからのIT屋は、経営変革のイニシアチブを取らなければならない、「俺達が会社を変えるんだ」という気概でいるべきだという熱いメッセージでした。
オリンピックのトップスポンサー企業になったトヨタは、「五輪はトヨタ、四輪も(もちろん)トヨタ」と言われることを目標に、2020年に向けて変化の動きをさらに加速しているとのこと。
基調講演の後半に続きます。