小室智昭

サンフランシスコから速報!TechCrunch Disrupt SF 2014 Day2

Startupの登竜門のTechCrunch Disrupt SF 2014の二日目が始まりました。今日は、Startup Alley(展示会場)で気になった会社やサービス、Pitchの内容を中心に報告します。

今日も会場は大盛り上がりで、展示会場をHipChatのぬいぐるみが一日中歩き回ったり、赤い鼻をつけた人が各ブースで出展者に話を聞いていました。また、Back-to-Schoolシーズンに合わせたBackpackにバインダー、ノート、鉛筆、電卓、はさみを詰めるボランティアイベントも開催され、多くの来場者が参加していました。

展示会場の様子

展示会場の様子

赤い鼻をつけてブースを訪れる来場者

赤い鼻をつけてブースを訪れる来場者

Startup Alleyで見つけた気になるサービス

今日のStartup Alleyのテーマは、Social、Health、LifeStyle、Media、Education、Hospitality、Travelでした。その中で気になるサービスを紹介します。

META

META社はゴーグル型のGlassを開発しているStartupです。Vuzix社や出展していたAtheer Labもゴーグル型のGlassを開発していますが、Vuzix社のGlassは視野角が狭くバーコードスキャン程度しかできません。Atheer Lab社のグラスは手の動きをトラッキングしてコンピューターを操作することに注力しています。META社のGlassはARオブジェクトをGlass内に表示するとともに手の動きをトラッキングすることができます。デモでは手術台に見立てたテーブルの上に仮想的に患者をグラスの中に表示させ、手術の予行演習をするシーンを見せてくれました。同社は、開発者向けにSDKを公開することはもちろん、定期的にWorkshopを開発し、開発者に開発のためのノウハウを共有しています。デモの様子も写真を撮ったのですが、ピンボケだったので、META社とMETA社のパートナーの写真だけ掲載します。

左からMETA社のToddとパートナーのStanとSri

左からMETA社のToddとパートナーのStanとSri

VoxyPad

VoxyPad社はiPad同士での資料共有、リアルタイムでの書き込みの共有、音声通話、ビデオ会議ができるアプリを開発し、昨日、App Storeに登録したそうです。米国と日本にオフィスを持っていますが、ほとんど米国のオフィスで開発、プロモーションを行っているようです。米国のオフィスはSunnyvale市にあるPlug and Playの中にあります。

VoxyPadのデモ画面

VoxyPadのデモ画面

CloudFlik

CloudFlik社は、複数のライブカメラで撮影された写真やビデオを一つの画面で視聴できるアプリを提供しています。会場の中をBen(16歳)とJames(13歳)の兄弟が複数の撮影用iPhoneと視聴用iPhoneを持って歩き回っていました。同じ会場にいる他の人が撮影した写真やビデオを共有するサービスは以前からありますが、今でもニーズがあるんということを改めて認識しました。ちなみにこのアプリを開発したのは彼らの父親ですが、夏休み最後ということで、父親を手伝うためにConnecticut州からやってきたそうです。しかし、明日から新学期が始まるため、今日の展示が終わったら観光もせずにHome Townに戻るそうです。

ConnecticutからきたCloudFlikのBenとJames

ConnecticutからきたCloudFlikのBenとJames

Sinch

Sinch社は、Twilioのようなコミュニケーションプラットフォームを提供しています。今は独自でWebRTCのサーバーを構築してアプリ開発者にアプリ間コミュニケーションのソリューションを提供しています。Skywayの話をしたところ、とても興味を持ってくれました。

コミュニケーションプラットフォームのSinch

コミュニケーションプラットフォームのSinch

iHuddle

iHuddle社はスポーツをテーマにしたビデオ共有サービスを提供しています。San Francisco Giantsなどのプロフェッショナルスポーツチーム、FootballやBasketballで有名な大学が同社のサービスを利用しているそうです。写真は、iHuddle社の陽気なCurt(左)とCasey(右: Co-founder)です。

iHuddle社の陽気なCurtとCasey

iHuddle社の陽気なCurtとCasey

Startup Battlefield

二日目のStartup Battlefieldが始まります。今日はStreamline、Transform、Extendの3つのテーマに関するStartupが登壇します。昨日は発表順に報告しましたが、今日は各カテゴリーで興味を持った順に報告します。

最初のテーマはStreamline

最初のテーマはStreamline。審査員はTracy Chou (Pinterest), Josh Elman (Greylock Partners), Markus Spiering (EyeEm), Hunter Walk (Homebrew)の4人。

クラウドサーチのXen.do

Xen.do社は、複数のクラウドサービスから関連するコンテンツを検索できるクラウドベースのサーチサービスを提供しています。ユーザーは、Xen.do社はGoogle ChromeのExtensionをインストールするだけでBox、Gmail、Salesforce、Yammerなどに保存されているコンテンツをワンストップで検索することができます。ユーザーのコンテンツはAES-256で暗号化され、ターゲットのクラウドサービスからユーザーのクライアント端末まで届けられます。同社のセキュリティレベルはQualys LabsからA+の評価を受けています。現在、Deloitte社、Nokia社、Intel社、Cisco社、Telefonica社など700以上の企業がXen.do社のサービスを利用しています。ビシネスモデルはFreemiumで3段階の月額料金プランが用意されています。本社はCA州San Francisco市。

Xen.do社のサービス概要

Xen.do社のサービス概要

オンデマンドで家事の代行をしてくれるサービスのAlfred Club

Alfred Club社は、オンデマンドで家事の代行をしてくれるサービスを提供しています。米国でオンデマンドサービスはいつくかありますが、ほとんどのサービスそれぞれのカテゴリーごとのサービスしか提供していません。同社は、複数のカテゴリーのオンデマンドサービスをワンストップで提供しています。現在は、買い物、クリーニング、家の修繕、家具の組み立てなどの仕事を代行しています。本社はNY州NYC市。

マラリアの感染を検査できるデバイスのDisease Diagnostic Group

Disease Diagnostic Group社は、マラリアの感染を検査できるデバイスを開発しています。同社が開発したデバイスは、リサイクルが可能なポータブルなデバイスです。これまでは、患者が病院に検査に行かなければなりませんでしたが、このデバイスを利用すると患者は自宅でマラリアに感染しているかどうかを検査することができます。Stanford大の卒業生、Goldman Sacks社社、Box社、Cisco社での業務経験者が設立しました。本社はMA州Boston市。

個人のクレジット管理のSelf Lender

Self Lender社は、個人のクレジットに関するサービスを提供しています。日本と米国では個人のクレジットに対する考え方が少し違います。米国ではクレジットカードの精算の遅延はもちろん、クレジットカードの枚数が個人のクレジットに影響します。たとえば、クレジットカードの精算の遅延がなくても、クレジットカードの枚数が少なければ、車をローンで買う場合、与信をパスすることはできません。また、クレジットをリカバリーするのはとても難しいことです。同社は、クレジットを監視しつつ、お金の節約ができるサービスを提供しています。本社はCO州Denver市。

クラウドベースの国際輸送管理のShipstr

Shipstr社は、クラウドベースの国際輸送管理のサービスを提供しています。同社は海外に物品を輸送している米国のSME向けにサービスを提供しています。運送経路や運送先を指定すると指定した情報に関する運送状況をダッシュボードで確認することができます。本社はPA州Bryn Mawr。

2つめのテーマはTransform

2つめのテーマはTransform。審査員は、Robert Brunner (Ammunition), Jessica Livingston (Y Combinator), Matthew Prince (Cloudflare), Steven Sinofsky (Harvard Business School)の4人。

自動的に反応するライティングソリューションのStack

Stack社は、自動的に反応するライトのalbaを開発しました。ユーザーは既存のソケットにalbaを装着するだけで色調、輝度などを自動的に調整し、節電をしてくれます。また、ダッシュボードも提供し、ユーザーがライトの利用状況を一目で確認できるようにしています。albaはZigbeeの無線チップを搭載しています。家庭内にZigbeeベースのハブを使ってMesh Networkを構築すると、リモートでライトを操作することもできます。さらに、albaはBluetooth LEのチップも搭載しているため、お客さんに専用のアプリを起動してもらって、店舗を回遊してもらうと、お客さん導線をヒートマップなどで可視化することができます。他にもLEDライトを使ったO2Oソリューションを提案しているStartupがいるので、商業施設に対するライトソリューションは市場があるのかもしれません。Stack社はターゲットプライスについては話をしてくれませんでしたが、二つも無線チップを搭載しているので、値段は高くなりそうですね。同社の最初のターゲットは家庭内のライトで、その後、商業施設などへの拡大を考えているようです。製品の発売は2015年1月を予定していると言っていました。本社はCA州Cupertino市。

自動調整できるStack社のライトalba

自動調整できるStack社のライトalba

Stack社のライトalbaのiBeacon機能で作成したHeatMap

Stack社のライトalbaのiBeacon機能で作成したHeatMap

先進的な分析プラットフォームのPatternEQ

PatternEQ社は、データサイエンティストがいなくてもデータマイニングが可能な先進的な分析プラットフォームをSaaSとして提供しています。同社は様々な企業データを統合し、統一したフォーマットで企業データの分析結果を確認できるようにしました。また同社のプラットフォームを利用している利用者は、多様なデータセットや将来のイベントから貴重な知見を得ることができます。利用料はおおよそ$1,000/Monですが、他のソリューションから比べると価格競争力があると考えているようです。本日からベータテストの参加者を募集するそうです。本社はCA州San Francisco市。

Smart GrillのPalate Home

Palate Home社は、食材をセットしておけば遠隔で調理の開始を指示することができるSmart Grillを開発しました。例えば、外出する前に食材を同社のグリルにセットしておけば、帰宅する前にiPadなどのモバイルデバイスを使って、外出先から調理を始めることができます。ステーキの焼き方も同社のモバイルアプリで指定することができます。それだけでなく、気温や湿度を考慮して火加減を自動的に調整することができるそうです。ただ、いまのところ、コンセプトベースなので、いつ商用器をリリースすることができるかは未定のようです。本社はCA州San Francisco市。

Palate Home社のSmart Grillデバイス

Palate Home社のSmart Grillデバイス

メールをメッセージ形式で表示するアプリのMailTime

MailTime社はメールをメッセージ形式で表示するアプリを提供しています。ユーザーは、MailTimeにメールアカウントを登録すると、MailTimeアプリ内でメールをメッセンジ形式で読むことができます。MailTimeはオリジナルのメールをアプリ内に保存しているので、ユーザーは表示形式を切り替えてメール形式でメールを読むこともできます。Swipeインターフェースでメールを削除することはできますが、現時点では、フォルダーを作って、メールを各フォルダーに振り分けることはできないようです。本社はCA州San Francisco市。

メールをメッセージ形式に変換するMailTimeのUI

メールをメッセージ形式に変換するMailTimeのUI

健康状態をトラッキングするデバイスのDynoSense

DynoSense社は心拍数、対応などの健康状態をトラッキングできるデバイスを開発しました。利用者は同社が用意したダッシュボードでリアルタイムに心拍数、対応、酸素摂取量などを確認することができます。本社はCA州San Jose市。

心拍数などをキャプチャーできるDynoCapture社のデバイス

心拍数などをキャプチャーできるDynoCapture社のデバイス

DynoCapture社のリアルタイムダッシュボード

DynoCapture社のリアルタイムダッシュボード

3つめのテーマはExtend

3つめのテーマはExtend。審査員は、 Gina Bianchini (Mightybell), Daniel Burka (Google Ventures), Neil Sequeira (General Catalyst), Tomasz Tunguz (Redpoint)の4人。

視線追跡機能が加わったOculus RiftのようなHMD(Head Mount Display)のFOVE

FOVE社は、日本のStartupでOculus Riftに視線追跡を追加したHMDを開発しています。FOVE社のHMDを装着すれば、装着者の視線に合わせて遠隔地のカメラの向きを変えることができます。ステージではシュテーテイングゲームでターゲットを視線を使って撃ち落とすデモを披露してくれました。同社は、9月27日に東京で開催されるJapan Night in TokyoでもPitchを行います。本社は日本の東京。

Oculus Riftに視線追跡機能を追加したようなHMDのFOVE

Oculus Riftに視線追跡機能を追加したようなHMDのFOVE

壇上でJudgeの質問に対応するFOVE社の二人

壇上でJudgeの質問に対応するFOVE社の二人

研究者向けの研究データのマーケットプレイスのSciencebite

Sciencebite社、研究者向けの研究データのマーケットプレイスを提供しています。研究者は、同社のマーケットプレイスを通じて、研究のノウハウを共有したり、研究へのチャレンジの動機づけをして、研究に必要な人材の発掘と雇用を促すことができます。本社はGermanyのBerlin。

レストラン向け収入管理のTableGrabber

TableGrabber社は、レストランの業務をデジタル化して収入管理を可能とするサービスを提供しています。同社のプラットフォームを使えば、レストランオーナーはダイナミックに料金を変更することができます。また、レストランオーナーは同社が提供するダッシュボードでレストランの稼働状態や収入の変動を簡単に確認することもできます。本社はIndiaのDelhi。

TableGrabber社のダッシュボード

TableGrabber社のダッシュボード

Audience ChoiceでStartup Alleyから選出されたFishingBooker

Audience ChoiceでStartup Alleyから選出されたFishingBokker社は、釣り人のために最適なFishingツアーが検索できるWebサイトを提供しています。釣り人向けのツアーに関するWebサイトは多数あるそうですが、それぞれのツアーを比較するサービスは今までになかったそうです。ユーザーは同社のWebサイトにアクセスし、日付と場所を選択すると最適なツアーを検索することができます。同社は、サービスを開始してから右肩上がりで堅調に業績を伸ばしているとのことです。近くに釣り好きがいるので、教えてあげたいサービスです。

釣り人向けツアー検索サービスのFishBooker

釣り人向けツアー検索サービスのFishBooker

以上でTechCrunch Disrup SF 2014 Day2の報告は終わりです。明日はHardware Dayとなっていますので、これまでと違った内容の報告ができると思います。楽しみにしていてください。

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