Firefox 42リリース、Wi-Fi経由リモートデバッグが便利
11月3日にFire fox 42がリリースされました。ES2015の Reflect
やCSPの upgrade-insecure-requests
がサポートされています。
以前の記事でFirefoxの開発者ツールの機能を紹介したところ、すこし反応が良かったので今回も取り上げようと思います。
まずはCSSの filter
エディタです。フィルタは強力ですが、値をGUIがないとつらいものです。開発者ツールで filter
プロパティを指定すると、各フィルタの値を変更できるポップアップが現れます。
フィルタの値を数値で入力するそっけないものではあるんですが、ドラッグアンドドロップでフィルタの並び替えができるのは便利です。
続いて強力なのが、Wi-Fi経由のリモートデバッグ機能です。リモートデバッグはケーブルを繋ぐのがだるいわけですが、これは同一のWi-Fiに接続しているだけでリモートデバッグできるすぐれものです。
初期設定もほとんど必要なく使えるのがいいです。Chromeにもぜひ欲しいところです。
Microsoft Edgeが更新、多数の機能追加
11月13日に、Microsoft Edgeの新しいバージョンが展開されました。レンダリングエンジンEdgeHTMLもメジャーバージョンが上がり、多数の機能が追加されました。
- Introducing EdgeHTML 13, our first platform update for Microsoft Edge
- Release version 10586 : Microsoft Edge Dev
HTML関連では picture
要素と srcset
属性が目玉でしょうか。Windows 10搭載のスマートフォンも発売されはじめてますし、嬉しい追加ですね。
CSSでは initial
と unset
という値が追加されています。継承のリセットに使えます。JavaScriptについては、asm.jsとES2015のクラス構文が有効になりました。
ほかにも template
要素や a
要素の download
属性、などあるのですが、これだけだと単にFirefoxやChromeに追いついたという感じもしちゃいます。
いえ、意欲的な機能追加もあるんです。
ひとつはORTC(Objective RTC)のサポートです。ORTCは…ちょっと短く説明できなかったので、以下をお読みください。
もうひとつは、ES仕様の提案であるAsync functionsの実装でしょうか。Async Functionsは async
, await
というキーワードを導入し、非同期なコードを同期的なコードとほぼ同様の書き方ができるようになっています。提案ではありますが順調に標準化のプロセスを進んでおり、月の段階では11月末に策定作業が完了する見込みとされています。まだフラグをつけないと使えませんが、有効になるのがとても楽しみです。
先日公開されたTypeScript 1.7でも有効になっていますね。
Chrome Dev Summit開催、新しいDevToolsの機能がお披露目
11月17日、18日にマウンテンビューでChrome Dev Summitが開催されました。
RAILやProgressive Web Appsなどのセッションがほとんどだったのですが、新しい話題として、Chrome DevToolsのUIデザインや、新しいデバイスモードについてセッションがありました。
どんどん便利になっていきますねえ。