2013年8月22日、Google Chrome for Androidの安定版がバージョン29にアップグレードしました。
今回のリリースにおける変更点は以下の通りです。
- WebRTCのサポート。プラグインなしで、ブラウザ間のP2P通信を実現し、メディアデータを含む任意のデータを直接送受信可能にします。
- Web Audio APIのサポート。JavaScriptを用いた音声プログラミングを可能にするAPIです。
- スクロールがページの最上部、最下部に達した事が、視覚的にわかりやすくなりました。
- 色を選択するフォーム(<input type=color>)のUIがわかりやすくなりました。
特にWebRTCのサポートは非常に魅力的です。 これは、Chromeを搭載した全てのAndroidデバイスとデスクトップ版のChrome、Firefox、そしてOperaが相互接続可能になり、P2Pでデータのやり取りが可能になったことを表すからです。
従来、P2Pでメディアデータをやり取りするSkypeのような技術は、実装コストが高く、参入障壁が非常に高いものでした。WebRTCはそんな状況を一変させる、破壊的なイノベーションとみなされており、多くの企業がビジネスチャンスとみなして競争が繰り広げられつつあります。
詳しくは、WebRTCで注目された海外企業のサービス19本一挙公開とう記事もあわせてご覧ください。、